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【令和7年度】千葉県立高校入試結果まとめ|平均点は全体的に下落、思考力・表現力の重要性が浮き彫りに

千葉県教育委員会は、令和7年2月に実施された高校入試の学力検査について、受検結果のまとめを発表しました。
今年度は、平均点が下がるなど全体的に難化した傾向が見られました。特に理科や英語では、単なる知識では対応できない出題が目立ち、思考力や表現力を問う問題への対応力の差が成績に直結していることがうかがえます。

今回は、各教科の特徴と注目すべきポイントを簡潔にご紹介します。

■ 国語|条件作文が難化、記述・漢字でも苦戦

国語の平均点は上昇しましたが、その背景には全体的な設問の難易度調整があったようです。特に注目されたのは、条件作文の傾向が変化した点で、正答率は大きく低下しました。

記述問題の正答率も引き続き低いままで、記述力の強化が課題であることが明らかです。
また、漢字の書き取り問題では「初志貫徹」の“書き”の正答率が32.6%と非常に低い水準でした。語彙力や記述力の底上げが引き続き必要です。

■ 社会|歴史分野での苦戦、得点分布に特徴あり

社会の平均点は昨年より5.8点下がりました。分野別に見ると、地理は正答率65.6%と安定している一方で、歴史は47.3%と苦戦。特に近現代史や記述問題で得点が伸びなかったことが影響しています。

得点分布にも特徴があり、平均よりやや下の点数帯に2つの山が形成されるなど、受験生の間で大きな差が見られました。一方で、「80点以上を得点した受験生は13%」にのぼり、上位校を狙う層は着実に高得点をマークしていたことが分かります。

■ 数学|データ活用問題で差、全体的には安定傾向

数学はわずかに平均点が上昇し、52.0点(+0.1点)でした。昨年に出題傾向が変化したことを受け、受験生が慣れてきたことで全体的には安定した印象を受けます。

ただし、データ活用の問題では依然として正答率が低めで、表やグラフから読み取る力に差が出たと考えられます。得点分布では、受験生の40%以上が60点以上を得点しており、基礎問題への対応力の有無が明暗を分けました。

■ 理科|地学・物理で正答率が低下、作図と説明力がカギ

理科では、分野によって大きく正答率にばらつきが見られました。特に物理と地学では50%を下回る問題が多く、全体の平均点を押し下げる結果となりました。

地学では作図問題や計算問題が多く出題され、表現力と分析力が問われる形式になっていたことが特徴です。用語の暗記だけでは高得点は難しく、グラフの作成や説明問題に対応できる力が今後ますます求められることが明確になりました。

■ 英語|語順整序の正答率が極端に低く、長文読解も苦戦

英語では、長文読解の正答率が全体的に低く、さらに語順整序では3問中2問が正答率10%台という極めて低い結果となりました。

この語順問題には、不定詞や「such as ~」などが含まれていましたが、文全体の流れを意識できていれば十分に対応できた問題であり、読解力と構文理解の力が試されました。
得点分布では20点台と30点台にピークが集中しており、得点できない層の苦戦が年々顕著になっています。

■ まとめ|「思考力」と「表現力」の育成が今後のカギに

令和7年度の県立入試では、知識だけではなく、活用・表現の力が重視される出題傾向がより明確になりました。
単なる暗記ではなく、「なぜそうなるのか」を考える力や、自分の考えを表現する力が、今後ますます重要になります。

入試対策としては、過去問演習はもちろんのこと、日々の学習の中で

  • データの読み取りや活用

  • 記述・作文・作図の練習

  • 読解力や語彙力の強化

など、実践的な学びを取り入れていくことがポイントです。

正学館では、目標校に向けて対策を個別に設定しております。夏期講習の受付もスタートしました。ぜひ、一度体験授業へご参加ください。

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