【速報】2026年度千葉県公立高校入試の志願状況
2026年度千葉県公立高校入試の志願状況から見える東葛飾地域の勢力図
千葉県教育委員会は2月5日、2026年度公立高等学校入学者選抜の志願状況(志願変更前)を発表しました。全日制課程の志願倍率は全県で1.11倍。その中でも東葛飾地域の高校選択の動きが、極めて興味深い変化を見せています。
東葛飾普通科の高倍率が示すもの
第3学区を代表する東葛飾普通科は1.93倍という高い倍率を記録し、全県でも有数の難関校としての地位を確固たるものにしています。志願者は462人、定員240人という状況は、この学校に対する受験生の圧倒的な支持を物語っています。東葛飾地域においても、学力上位層が依然として集中する傾向は変わっていないようです。
柏普通科:進学指導重点校とは思えない低倍率
注目すべきは、柏普通科の1.18倍という倍率です。定員280人に対して志願者329人というこの数字は、同じ進学指導重点校の地位にありながら、相対的に極めて低い倍率を示しています。柏は進学指導重点校として位置付けられながらも、志願者数が伸び悩んでいる状況が明らかになってきました。このランクにしては低倍率が続いているというのが、柏普通科の現在地を象徴しています。地理的な問題も大きいと考えられます。
一方で柏理数科は1.35倍と、普通科よりも高い倍率を記録しており、受験生の選択基準が「柏という学校」から「学科の特性」へシフトしつつあることが伺えます。
柏南と柏の葉:対照的な動き
興味深いのは、第3学区内での高校の選別です。柏南普通科は1.52倍(定員360人、志願者549人)という高倍率を維持しており、その人気は揺るがないようです。一方で柏の葉普通科は1.32倍(定員280人、志願者370人)と、昨年の1.5倍からの低下が見られます。
柏中央普通科も1.08倍(定員320人、志願者346人)と極めて低い倍率となっており、これまで進学校として支持を集めていた学校が相対的な低倍率に陥っている状況が浮かび上がります。柏中央と柏の葉が共に下がっているという事実は、これらの学校から私立単願へシフトした受験生が相当数いることを強く示唆しています。
小金総合学科の上昇:総合学科の新たな可能性
第2学区の小金総合学科は1.89倍(定員320人、志願者604人)という極めて高い倍率を記録しています。昨年度の志願変更後524人から今年は604人へと、80人近い志願者増となっており、小金が昨年より人気になっているという明確な傾向が見て取れます。
総合学科という学科体系が、従来の普通科一辺倒の選択肢から、多様な学習機会を求める受験生の注目を集めていることを示す象徴的な数字です。小金の成功は、単なる一校の人気上昇ではなく、高校教育における選択肢の多様化を反映しています。
東葛飾地域全体の構造的変化
東葛飾地域全体で見ると、進学指導重点校であっても定員割れや低倍率に陥る学校が増える一方で、特色ある学科や教育内容を前面に出した学校が高い倍率を記録する傾向が明らかになってきました。
柏普通科が1.18倍という低倍率に甘んじる一方で、東葛飾が1.93倍、小金総合が1.89倍という状況は、受験生が「学校の格式」よりも「学校の実績や特色」を厳密に評価し、その評価に基づいて志願先を選択するようになったことを示唆しています。
柏中央と柏の葉の低下は、これらの学校から私立への流出が起きていることを意味し、東葛飾地域における私立高校の吸引力も無視できない要素となりつつあるのです。
結論:多様化する高校選択と地方校の再編
2026年度の志願状況から見えるのは、単なる人気校への集中化ではなく、より複雑で多層的な高校選択の構造です。柏普通科の低迷、柏の葉と柏中央の下降、そして小金総合の上昇という一連の動きは、東葛飾地域の高校教育がターニングポイントを迎えていることを物語っています。
進学指導重点校という肩書きだけでは受験生を引き付けられない時代が到来し、各校は自らの特色と実績でいかに受験生の信頼を勝ち取るかが問われる時代へ突入したといえるでしょう。
千葉県柏市松葉町2-15-13
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