【2022年版】千葉県公立高校入試 分析結果まとめ | 正学館北柏校・流山おおたかの森校

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【2022年版】千葉県公立高校入試 分析結果まとめ

2022年2月24日~25日にかけて実施された、千葉県公立高校学力検査(公立高校入試)。正学館北柏校からも多くの生徒が受験をしましたが、今回の記事では、実際の入試問題を紐解きながら分析をした内容をまとめていきます🔍

数学

最も大きな変更として、数学の大問減少がありました。大問1と大問2が統合され、大問1(計算と文字数の少ない文章題)・大問2(関数)・大問3(図形と証明)・大問4(規則性など)となりました。
大問1で基礎的な計算問題は減っているように見えますが、(6)は従来計算問題の中にあった文字式の整理であり、連立方程式も例年の計算問題の範囲。しかし二次方程式が文章題となり、単純な計算問題ではなくなった分、式を立てる力が求められるようになっています。問題数はやや増えて配点が減っているので、全体として数学は文章題まで解ける人と計算問題までしか解けていない人で2極化していく傾向になると推測されます。

大問4は図形・関数・方程式の複合問題となり、全問正解はさらに厳しくなっています。しかし、(1)だけならば難易度はかなり低く、問題文を一目見て全て答えないのはもったいない問題となっています。基礎がしっかりできていれば(2)までは点がとれる問題なので、問題文を読んでチャレンジすることが大事になる問題でした。

最後に、今年度から学習指導要領で学習順が変更され、新規で高校から中学に変更された箱ひげ図が出題されました。新しい単元を積極的に出題する千葉県の出題意図を感じます。

国語

国語は昨年度と同様に文法の大問はなし。今後も文法の大問はなしで作成する方針と考えてよいでしょう。

文章を読む問題で「2つ目の文章」や「物語について語り合う先生・生徒たちの会話」が使用されました。多角的な文章の読み取りを求めるという学習指導要領の考え方を反映しています。これは大学共通入試でも見られる傾向のため、来年度以降も当面継続する傾向となるでしょう。記述問題の配点が増加しているので、書く力が今後より求められていくと考えられます。文章で答える論説文の題材になった千利休は生誕からちょうど500年。節目の年だったのが反映された課題文となっています。一方、漢文は以前より出題されにくくなり、古典の大問の中で書き下しや現代語訳が出るのみとなりつつあります。古典は古文を中心とした学習が今後続くでしょう。

作文の課題は例年と同様200文字以内でした。以前までの資料型作文ではなく、生徒2人が話し合っている内容を読み取り、自分なりの意見を書くもの。資料型作文のような資料の読み取りは社会科に任せ、要約する力を求める内容に変わってきていると感じます。

​社会

社会は昨年度1つ減った大問が再び8つに戻りました。昨年度は感染症の影響で試験対象範囲から外れていた公民の国際分野が復活したことによります。

大問1に必ず出題されている資料の読み取り問題。今年は文章から情報を整理した上でグラフ・表を読み取る問題となった。昨年度も文章の読解+グラフの読み取りという問題形式でした。今後は資料から読み取るだけでなく、読解力も求められることになりそうです。また、時差の問題も時刻を答えるのではなく、該当の時差の国名を答える問題になっています。単純な計算だけでなく、世界地図の読み方も問われる複合問題となっています。

近代史の配点が1点増えたことも注目点です。今年4月から高校は歴史総合へと内容の変更が行われます。そのため、近代史の理解がより重要となることを反映した配点と内容になっています。特に近代史の年代順並び替え問題が近年頻出となっているので、出来事の起きた順番は正確に理解したいところです。

社会科は時事的な要素を反映しやすい教科で、今年は特に公民分野でそれが顕著でした。経済はフードロス、政治は選挙、国際はSDGsといったキーワードが問題の主軸に置かれています。いずれも2020年後半から2021年半ばまでで注目されたキーワードです。今年のキーワードは何になるか、今から注目しなければならないでしょう

理科

理科の出題傾向も昨年度と同様でした。千葉県は全分野を均等に配点するため、逆に言えば1年~3年の全範囲をまんべんなく学習しておく必要があります。今回は大問1の小問も各学年で習う内容を均等に配分しており、より顕著になっています。

化学は状態変化、電極での化学変化を範囲とし、例年以上に化学反応式に関連する問題が頻出しました。物理は運動と電流で例年通りの傾向といっていいでしょう。生物は昨年度の植物に関する問題が大半を占めたのと反対に、動物と人体に関する問題のみとなりました。一昨年度は人体と動物でしたので、少し傾向が見えてきています。地学も天体と気象から大問1つずつとなりました。地学は大問2つのどちらかに記述式計算問題があるともう片方に記述式の計算問題がないのも昨年同様です。計算問題の数の調整は全体として決められていることが推測されます。

英語

英語は例年通りのバランスで構成されていました。リスニングが33点、作文や文法によるライティングが23点、リーディングが44点です。全体の傾向として、単純な英語文を和訳・日本語文を英訳することよりも内容の読み取りができることを重視しています。リスニングは会話の聞き取りと文章の聞き取りがほぼ半分ずつ。例年とほぼ同様でした。大問4がやや長めの文章を聞き、その要約を行った文に当てはまる単語を答える問題。聞いた文章の要点をメモしておく力が必要となります。

大問5は単語が示され語形を変化させる問題2問,並び替えが3問の構成も例年通り。大問6の作文は前年度から4コマ漫画形式になりましたが、今年度も同様でした。4コマ漫画は3コマ目に入るセリフを前後文と絵から推測するものでした。この問題形式は5年以上前から大分県や富山県が採用してきた形式です。千葉県も今後はこの形式を定番化していくと予想されます。大問7・8は長文ですが、イラストやポスターからの読み取りも必要でした。単純な英文からの情報だけで解くわけではないのに注意です。

大問9は昨年度から4問中1問だけ記号で答えなくなりました。難易度調整のためと推測されます。単語・熟語も以前より難度が上がっている傾向にあります。会話文読解は今までの記号問題練習のみでは満点は今後とれないと考えてよいでしょう。

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